その夜、私は自転車を走らせていた。
今日はおっさんずラブの映画公開日だ。
しかし私が観に行けるのは最速で月曜日――の、はずだった。
おっさんずラブが終わってからしばらくはロス状態が続き、寂しさを埋めるように別の推しを発掘した。
おっさんずラブのドラマの出来があまりに完璧だったため、続編を願いながらも、はるたんと牧くんの幸せが壊れることを恐れた。
映画化を喜びつつも不安に思う、そんな気持ちから、私の中のはるたんと牧くんの物語の時間を止めるがごとく、おっさんずラブとは距離を置いていた。
映画に関する情報も最低限しか知らないまま、新鮮な気持ちではるたんと牧くんに会いに行くつもりだった。
ところが不意打ちを食らったのだ。
公開日当日のMステ。
スキマスイッチの主題歌に乗せて、映画のシーンがバックに流れる。
そこでは、大輪の美しい花火を前にはるたんが泣いていた。
そして牧くんの切なげな表情。
牧くんが……牧くんが悲しんでいる……!!!(こじらせモンペの開眼)
いてもたってもいられず、即座にレイトショーのチケットを押さえ、私は自転車にまたがったのだ。
小雨の降る金曜日の夜のことだった――。
前置きが長すぎますが、おっさんずラブの映画を観てきました。
映画を観た後ファミレスで友達(いません)にしゃべるテンションでざーっと書きますので、台詞や時系列の正確性は求めないでください。
それではどうぞ~
みんな生きてる?
いやいやいや……大丈夫?
みんな映画館から生きて帰ってこれた?
だってあの……その……ラストのあの…………キスシーン……。
あそこで、ぎゅん!!って体温5度ぐらい上がって、人生史上もっともニヤけたわ…。
何とかして映画館の照明がつくまでにこのニヤけをおさめなければ…と焦って変な汗かいた。
もしあの時目の前に鏡を差し出されて自分の顔を見たら死にたくなるぐらい気持ち悪い表情してただろうな…ニチャア…って……。
いやキスシーン。
もうめっちゃ理想のキスシーン!!
陽の光りが川に反射してきらきらしてて、牧くんの白い肌がいっそう際だってて、はるたんはまぶしそうに目を細めてて…。
初めてお互いのことを下の名前で呼び合って、嬉しくて、照れくさくて、だけどこれからの離れて暮らす生活がやっぱり寂しくて…いろんな感情が溢れてどうしようもなくなったはるたんが、少し乱暴に牧くんの頬を両手で包んで引き寄せてのキス。
牧くんは驚いたものの、抵抗はしない。はるたんのしたいように、全てを受け止めるような穏やかな数秒のキス…。
っだぁ!!!!(机に突っ伏す)
あのキスシーン、ポスターにして売ってくれないかな!?
いやそんなの飾ったら毎日気持ち悪いニヤけ顔をしてしまうからダメだな。
キスシーンがあまりに素晴らしすぎてラストから語ってしまったけど、冒頭から振り返りますね。
指輪
上海勤務を経て香港勤務になったらしいはるたん。
それももう終わり、日本に帰ることになってて、海外転勤は一年の期間だったようです。
ちょっと待って、記憶の中よりはるたんの足が長くてかっこいい…無理…スタイル良すぎ…。
怪しい宝石店で永遠の愛よ、って指輪を勧められて、永遠の愛?って言いながらも買っちゃうはるたんさぁ~~~~~……
分かってる?その指輪の重み分かって買ってんの?
付き合うことになってすぐ海外転勤して一年遠距離だったんでしょ?
何回会ったの?
どの程度のその…あれ……何回ぐらいしたの?(おい)
そのあたりは分かりませんが(分かってたまるか)指輪買っちゃうぐらいには牧くんとうまくいってるんだな~という印象…よしいいぞ春田。
謎の男とベッドイン事件
香港チームの送別会で飲みすぎて、朝起きたら知らない男と裸でベッドインしてるはるたん。
そこへ抜き打ちで牧くん登場。
突然の牧くん登場にテンション爆上がりのはるたん。
いや、ここのはるたんの喜び具合が!!
パンツいっちょで牧くんに抱きついて、まきまきまき~えっ、何で牧がいんの?まきまき~!ってさぁ…
この喜び様から、久しぶりの再会であること、ふたりの仲がそれなりに深いものであること、が推測できますね。
もしかして一年の間で会えたのお盆と正月ぐらいだったりした?
しかしそんなはるたんに対して、裸の男がベッドにいる状況にどん引きの牧くん。
そりゃそうだよね…
いやさすがにその男と何かあったとは思わないけど…牧くんだってそうだろうけど…それでも腹立つわな。
ちなみに後から、この謎の男ははるたんが道ばたで人助けをした相手だということが分かるのではるたんは潔白です。
せっかく香港まで来てくれた牧くんだけど、怒って出て行っちゃいます。
この時点で、記憶の中より1000倍ぐらい牧くんが美しい。
ドア開けて、にーはお、って言っただけでこの世から戦争がなくなりそうなぐらい美しい。
こんなにかわいいニーハオ聞いたことない。
久しぶりだから?そうなの?
それとも恋が牧くんを美しくしたの…?
オープニング
ドラマの名台詞が字幕でバーンと表示されて、名場面が次から次へと流れるダイジェスト映像で構成されたオープニング。
いやもう…これ実質はるたんと牧くんの結婚式で流される馴れ初めムービーでは…?
ふたりの出会いから、気持ちが通じ合うまでの思い出の走馬燈ムービーではやくも胸と目頭が熱くなる私。
おっラブのドラマにハマって駆け抜けていったあの季節を思い出し、ノスタルジックな気持ちに浸る…。
はるたん帰国
はるたん日本に帰ってきてジャスティスに出会う。
いや~正直新キャラに対しては斜に構えてたんですが、ジャスティス普通にいい子だった。かわいい。
そういう意味ではるたんのこと好きなの?って思ったけど違ったし、本当にただのいい子だったw
そこで突然営業所に現れた新プロジェクトチーム。
本社のエリートと、業務提携した鳳凰山グループのメンバーで構成され、リゾート開発を進めるために結成されたらしい。
そのリーダーが狸穴。
狸穴さん怪しい雰囲気ムンムンだし高圧的だし、そのうえそのチームに牧がいてびっくりなはるたん。
なんとはるたんが知らないうちに牧くんが本社に移動になっていた。
これさ~牧くんは一応このこと話そうと思って香港に行ったんだよね。
でも裸の男ベッドイン事件でうやむやになってたわけだけど…。
何というか、まあ、映画だから少し派手で急な展開になりがちだし、それが必要なのは分かるとして、ドラマから一年の遠距離の時間があって、その間に牧くんの中でじわじわ積もっていたものがあると思うんだよね…。
ドラマの最後では、もう我慢しないって言ってた牧くんだけど、やっぱり物理的な距離ってどうしても不安になるよ。
しかもはるたんと牧くんは、交際と遠距離がほぼ同時に始まってるもんね。
牧くんの性格からして、付き合いました、はい幸せです、っていう一年じゃなかったと思う…。
やっぱり不安だし、心配だし、寂しいし、恋しいし…でもそんなことは言えないまま過ごしてたんだろうな…。
っていう真面目な考察はいいとして、牧くんに、ごはん食べないですよね、って言われて、食べる!!って慌ててお皿囲い込むはるたんが記憶の中より1000倍ぐらいかわいい。びっくりした。
牧くん、春田家を出て行く
はるたんのお母さんが突然、恋人を連れて帰ってくると言い出します。
はるたんのお母さんは牧くんのことをただの同居してる後輩だと思ってて、それをはるたんが訂正しようとしたところで、牧くんの実家に帰ります宣言ー!!
えー!!
確かに、牧くんの実家は本社に近くて、営業所に近いという理由で始まった春田家での同居だったけどー!けどー!
ふたりの思い出がいっぱい詰まった春田家を…そんなあっさり出て行くなんて…ああ……
仕事上でも本社vs営業所の構図になっちゃうし、仕事と俺どっちが大切なのみたいな感じで恋人としてもうまくいかないし、新キャラの登場で嫉妬も入り混ざってどんどんこじれていくふたり。
部長、記憶喪失になる
そんな中、足を滑らせて階段から落ちた部長がはるたん限定記憶喪失になります。
いやもう今回部長に関してはめちゃくちゃ笑わせてもらったけど、記憶喪失になっても何度でも君を好きになる…という同人誌鉄板ネタがなにげに切なくて、改めて部長のはるたんに対する純愛を見た気分です。
もう一度はるたんに恋をして、もう一度はるたんに告白をして、もう一度牧くんに張り合って…という一連の流れは全部映画の中では笑うところとして描かれていたけど、そこに秘められた部長の一途さが、ボディブローのように今私にじわじわ効いています…。
そしてそんな部長を異常に案じ、階段から誰かに突き落とされたに違いないと激しい思いこみで怒り狂う主任…おや?なんだか様子が…?
ま、まさか主任、部長のことを…?なんてこったー!
今度こそ主任には幸せな恋をしてほしいと思ってたのに、よりにもよってはるたんに惚れ直した部長に矢印が向かってしまうとは…!残酷!
はるたんと牧くんの想いは…?
わんだほうで牧くんが冷たいとグチるはるたん。
そこに牧くん来店。
牧くんはちずとすっかり仲良しになってますね。このコンビなごむ~^^
将来のビジョンを語り合うふたりに、どこか置いてけぼりな気持ちになるはるたん…。
だけどふたりきりの帰り道、以前と変わらない雰囲気でふざけあって笑い合っているところを見ると、まだまだお互いちゃんと想い合っていることがよく分かります。
仕事上では複雑な関係だし、はるたんの家も出たけど、去年一緒に行こうと約束した花火大会を楽しみにしている牧くん。
ほんとに今はずっと夢見た仕事に携わることができて、ちょっといっぱいいっぱいだし、それに集中したくてはるたんの家を出たんだなーって安心しました。
いい雰囲気になって、牧くんがはるたんのネクタイを掴んで引き寄せた時には、お?来る?キス来る?と生唾を飲み込んでしまったものの、まさかの髪にきんぴらごぼうオチで、ホッとしつつ残念がりつつ笑いましたw
別れ際、名残惜しそうなはるたん。
今までは同じ家に帰ってたもんね…こうやって別々の帰り道で別れることってなかったもんね…。
しかも今ちょっと複雑な感じだから、よけいに不安になっちゃうよね…。
バイバイしてから、そっと振り向くと牧くんもこっちを振り返ってて、もう一度バイバイ。
んあ~~~~~切ないっ
新たな伝説となるサウナシーン
本社からの指示で地元の人たちに立ち退きのお願いをしているはるたんたち。
もっとも頑固なうどん屋のおやじさんの気持ちを知ろうと、部長、はるたん、ジャスの三人でうどん屋のお手伝いをしようとしますが、失敗してはるたんは頭から粉をかぶってしまいます。
それを洗い流すため銭湯に行き、サウナへ。
部長から二度目の告白を受け、運命のいたずらに身悶えるはるたん。
そこへなぜか牧くん登場。
そして待ってました、ドラマでも伝説となった屋上でのキャットファイトが再び!
牧くんをサウナに誘ったのは狸穴で、そこへジャスも加わってカオスw
いやもうwこのサウナのシーン、目がいくつあっても足りないw
牧くんにケツをしばかれ、ジャスにおっぱいを揉みしだかれるはるたんw
こんな田中圭が見られるのはおっラブ劇場版だけ!という煽り文句が私の脳裏に浮かびました。
俳優さんたち、よく笑わずに演じられるな…と感心してしまうほどの大爆笑シーンでしたw
そしてめちゃくちゃ笑って、はー…って落ち着いたら、牧くんってはるたんとふたりの時には塩対応なのに、部長とかジャスとかが混ざってくると途端にはるたん誰にも渡さないマンになって全力でマウント取ってくるのがほんと…尊み……合掌
牧くん、倒れる
牧くんの実家に呼び出され、お父さんから、仕事に集中するために牧くんと別れてやってほしいと頼まれるはるたん。
焦って、こういう時こそお互い支え合って…と言うものの、そこで初めて牧くんが過労で倒れたことを聞かされ、それを知らされてなかったことにショックを受けます。
慌てて病院に駆けつけると、ちょうどタクシーに乗り込もうとしている牧くんを見つけますが、その隣には狸穴が。
牧くんに声をかけられずじまいのはるたん。
なんかこういうの胸が痛いよね…
もしふたりが結婚してたら、牧くんが倒れたりなんかしたらすぐにはるたんに連絡が行くもんね…
牧くんが隠そうと思えば隠せるような、公的には何の証明も権利もない関係だって突き付けられた気分になるよね…
花火大会
仕事もうまくいかない、牧くんとも微妙な関係の中、約束していた花火大会の日がやってきます。
夕暮れの下、浴衣姿ではるたんを待つ牧くん…
う、美しすぎる…
え?何これ?何この儚さ?
そこにいるだけでほのかな色気の漂う斜め後ろ45度からの完璧な立ち姿…
これを見られただけで1800円払う価値はあったと思わせる牧くんの浴衣姿よ…
もはや芸術作品。
はるたんとのラブラブ縁日デートのこのシーン…いやほんと…幸せすぎた…。
ドラマに比べてはるたんと牧くんふたりきりのシーンが少なくて、恋人らしいシーンなんてわんだほうの帰り道とこのお祭りデートぐらいしかなくて…
なんか…いろいろあるけど…ふたりが幸せそうに笑ってるだけで泣けてくる…。
そしてこのデートシーンが幸せすぎたせいで、この後の喧嘩が胸に突き刺さりまくる。
牧くんのスマホに狸穴から届くメッセージを見てしまったはるたん。
浮気ってわけじゃないけど、仕事の話がしたい、今夜会えないか、みたいなメッセージが連続で届いて、もやもやしちゃうはるたん。
狸穴のところへ行こうとする牧くんに、つっかかってしまいます。
仕事仕事、夢夢、狸穴!って牧くんを責めて、その勢いで、別れを切り出してしまいます。
分かりました、と言って去っていってしまう牧くん。
おま、ちょ、春田!!!
やだ――――――もう絶対”分かりました”じゃない顔してるじゃん――――ー:;
牧くんはさ、牧くんはさ、きっとずっと同性愛者として生きてきていろいろあってさ、はるたんとくっつくまでも諦めようとして、でもできなくて、やっとのことで一緒になってからもきっと本心から安心なんてできてなくてさ、だからはるたんから別れを切り出したら絶対それを飲んじゃうに決まってるんだからさ――――!!
それは絶対はるたんから言っちゃいけなかったんだよ:;
バカはるたん!!
ひとりで拗ねてたらジャスがあらわれて、牧くんを追いかけなくていいんですか、と言います。
強がって、拗ねて、やけくそで、指輪を川に投げ捨てちゃうはるたん。
指輪持ってた……!!
それ牧くんに渡すつもりだった…?今日?花火見ながら?
それなのになんて事に……!!
ジャスが川に入って指輪を探し始めます。
ジャス~~~~~:;よくやった:;
驚いたはるたんは川に入ってジャスを止めようとしますが、なぜかジャスは必死です。
実は両親と兄を事故で失っているジャス。
事故当日は兄の誕生日だったのに、ジャスは兄にひどい言葉を投げかけたのが、最期だったらしいです。
大切な人に明日も会えるとは限らない、と泣きながら話すジャス。
なんでおまえが泣くんだよお、と言いながら一緒に泣いちゃうはるたん。
ああ~~~やっぱりはるたんは誰かが泣くときに泣くんだね…:;
捨てたはずの指輪が浮かび上がって、無事に拾うことができます。
狸穴の不穏な動き
担当していた地区の、立ち退きを拒否していたはずの商店がなぜかすべて店を閉めていて、どういうことか本社に乗り込むはるたんとジャス。
そこで、鳳凰山グループがリゾート開発の裏で該当地域でドラッグを蔓延させようとしていること、それを嗅ぎ取った狸穴が業務提携を解消したことを恨み、会長の娘を拉致して提携解消の撤回を要求していることを盗み聞いてしまう。
しかし盗み聞きがバレて、狸穴に、今夜ホテルに来いと呼び出されるはるたん。
何で俺だけ?とキョドりながらもホテルに行くと、バスローブでワインをくゆらせ、怪しいムード満載で待ちかまえている狸穴…。
ま、まさか…と思いつつ、自分が体を差し出せば牧くんを狸穴から守れるかも…という判断で、はるたん、ベッドに直立不動のうつ伏せでダイブw
ちょっと待ってw
めっちゃ笑ったけどはるたんのこの行動からいろいろなことを瞬時に読み取って脳内では真顔になってしまった…。
しかし狸穴は別にはるたんの体が目当てだったわけじゃなく、立ち聞きしたことを秘密にしてほしいと伝えたかっただけでした。
この件は自分と牧で処理するという言葉を聞いて、へーほーふーんの顔になるはるたんw絶対納得してないw
はるたん拉致られる
狸穴の忠告をまるっと無視して、鳳凰山グループに単身丸腰で乗り込むはるたん。
案の定あっさり拉致られ、人質にされてしまいます。
それを知った営業所の面々と牧くんが、はるたん奪還に向けて動き出す!
廃工場に会長の娘と一緒に監禁されてしまったはるたん、娘さんに未練とかないの?と聞かれ、牧くんのことをぽつぽつと話します。
結局、牧くんを自分から奪っていきそうな、牧くんの夢や仕事、狸穴に嫉妬してただけだ、と。
はるたん、ちゃんと認めることができたね:;
情けないし、格好悪いし、認めたくないけど、誰にだってそういう気持ちはあるよね:;
仕事と私どっちが大事なの!って、絶対言いたくないのに、思っちゃうんだよね:;
それだけ牧くんのことが好きなんだよ…。
はるたん救出の途中で靴を片方落としてしまっていた部長は、それを主任に履かせてもらうことで、はるたんとの出会いのシーンがフラッシュバックし、すべてを思い出します。
はるたんを思い出すきっかけまで一途かよ~~~~:;
時限爆弾が爆発し、炎上する工場の中、はるたんと牧くんはとうとう逃げ場を失ってしまいます。
火の手が迫る中、ふたりで手を繋ぎながら、はるたんは、言ってもいい?と前置きして、牧くんへの素直な気持ちを告白。
ここっ…この先牧くんがハゲても太ってもおならが臭くなっても入れ歯になっても…って涙ながらに言うんだけど…もしかして10個だった…:;?
やばいまた確認しにいかなきゃ…。
いつかふたりが出会った時のことを忘れても、俺のことが分からなくなっても、牧じゃなきゃヤだ、死んでも牧といたい、と泣きじゃくるはるたん。
俺も春田さんじゃなきゃ嫌だ、と言ってはるたんを抱き締める牧くん…。
はるたんの台詞、全てがすごいよね…。
こんな風に言えるほど誰かを愛することって、なかなかできないと思う…。
だって自分のこと忘れちゃっても、それでも牧くんがいいだなんて、それって究極の無償の愛だよね…。
牧くんが牧くんであるだけでよくて、何の見返りもいらないんだよ:;
そんで牧くんもやっと本音が言えたね:;
何があっても、どれだけ苦しくても、いろんな建前を削ぎ落した本音は、やっぱりはるたんといたいんだよね:;それだけだよね…
無事に脱出したふたりを、営業所のメンバーが迎え、その様子を狸穴は陰からそっと見守っています。
誘拐事件も解決したところで、会長へ、これからの天空不動産のあり方を訴えるはるたんたち。
それに賛同する狸穴。
そこへ、冒頭の香港で、はるたんがぶつかった自転車のおじいちゃんが登場します。
おじいちゃんは何かめっちゃ偉い人で、あのとき家宝の壷を割れないように守ってくれたはるたんが落とした天空不動産のキーホルダーをたよりに、はるたんを捜し当てた模様。
新しいビジネスパートナーも得て、天空不動産の未来は明るそうです。
いろいろ勘ぐった狸穴とも和解したところで、はるたんは頑固じじいのうどん屋に狸穴を連れて行きます。
なんとそこは狸穴の実家で、頑固じじいは狸穴のお父さんでした。
うどん屋のお手伝いをした時と、狸穴にホテルに呼び出された時に、同じ古い家族写真を見たことから、それに気づいたはるたん。
頑固じじいがずっと息子の帰りを待っていたことを知り、狸穴を連れてきたのです。
流行らないうどん屋に生まれ育ち、うどんもお父さんも嫌いになって家を出たきりだった狸穴は、久しぶりに店に入り、そばを注文します。
狸穴~~~~~:;いい人だった:;
マロと蝶子さん
ちょっとまとめてで後回しになってしまいましたが、マロは相変わらずずっと蝶子さんにメロメロで、蝶子さんもまんざらではない感じですが、やっぱり歳の差がネックでマロの気持ちを受け入れてはいない感じでした。
しかしラスト、お見合いをするような高級料亭で、部長に向かって、蝶子さんを俺にください!と申し入れるマロ。
部長の許可も得られ、蝶子さんにプロポーズをするマロ。
蝶子さんは泣きながら、マロのプロポーズをOKします。
誰の結婚式?
てっきりマロと蝶子さんの結婚式かと思ったら、まさかのジャスと会長の娘さんの結婚式で、すっかり騙されましたw
ジャスと会長の娘さんが映った瞬間、映画館なのに、ええー!っと声が上がったほど見事なミスリードw
結婚式に参列している部長と主任ですが、愛されるより愛したいんです、と部長に向かって言い放つ主任。
それを受けて、部長はブーケトスのブーケをジャンピングキャッチし、幸せになります宣言!
はるたんと牧くん、それぞれの夢に向かって
牧くんにはシンガポール異動の話が、そしてはるたんには本社異動の話が持ち上がります。
夢のため、牧くんは異動の話を引き受け、はるたんは異動の話を断ります。
シンガポール異動の話が持ち上がった時、悩む牧くんの手にはあの指輪が。
ちょっと待って指輪!!いつ渡した!!!?!?!
いつどこでどうやって、そしてその時はるたんは何て言って、牧くんは何て答えて、どうやって受け取ってどういう表情したか、2時間ぐらいの映像で見せてはいただけませんか!?!??!?
憎い~~~~~!!
相変わらずいいところ見せてくれない~~~~~!!!
憎い~~~~~~~~~~!!!!
牧くん出発の日、川辺でベンチに腰掛けるふたり。
そして、例のキスシーンへとつながるわけですが…。
また離れ離れになる寂しさを含みながらも、それを表立ってはあらわさないふたり。
今回いろんなことがあって、だけどはるたんも自分の夢を見つけられて、牧くんの夢を応援できるようになって、牧くんは好きな人に弱い部分を見せることができるようになって…。
ちょっとイキった感じで、牧くんのことを、りょうた、と呼んでみるはるたん。
照れくさそうに笑う牧くんに、自分のことも下の名前で呼んでみて、とねだります。
恥ずかしいのか、かわいい意地悪か、ちょっと焦らしながらも、いってきます、創一、って言う牧くん。
ね~~~~~ここの演技、ふたりとも天才か~~~~~~!?!?!?!?
演技っていうか、いやこのおふたりが田中圭さんと林遣都さんだということは存じておりますけど~~~~~!!!!
このふたり、本当に、春田創一と牧凌太っていう名前なんじゃないの~~~!?!?!?っていうぐらいの照れっぷりとはにかみっぷりと嬉しさ噛みしめっぷり、すごい…!!!!
ほんとにもう、存在した。
架空の人物とかじゃなくて、ドラマの登場人物とじゃなくて、春田創一と牧凌太という人間が生きてた…。
そんで、はるたんからのキスですよ。
ドラマのラストでは暗転してしまったはるたんからのキスが、こんなにもはっきりと、こんなにも美しく、こんなにも力強く…!
そして、背中を向けて反対の方向に歩いていくふたり。
少ししてふたり同時に立ち止まるけど、ふたりとも振り向かずに再び歩き出します。
そう、振り向かずに。
振り向かなかったの!!!!!(しつこい)
あの、わんだほうの帰り道、牧くんだけが夢に向かって進み始めて、どこか置いてけぼりをくらったような気持ちで不安だったはるたん。
夢に近づける仕事でいっぱいっぱいで余裕がなくて、だけどはるたんに弱音を吐くこともできず、忙しさを八つ当たりしてしまって、自分で自分を追いつめてしまっていた牧くん。
これからの不安でいっぱいだったあの時、別々の帰り道で、体と一緒に心の距離まで離れていってしまいそうなことが怖くて振り返ったふたりだったけど、いろんなことを乗り越えて絆を深めた今は、日本とシンガポールに離れてしまうけど、もう振り返る必要はなくなったことをあらわしているようなシーンで…私の涙腺が崩壊した…。
まとまらないまとめ
いやもうなんかほんと…上映終了直後どこからともなく、今すぐもう一回観たい…という呟きが聞こえたのに全力同意しかなかった。
自転車をかっ飛ばしてレイトショーに行って本当に正解だった…。
今はまだ興奮でまとめることができませんが、完璧すぎる終わり方だったドラマだったけど、それを一切損なわない映画だったと言えます。
正直、はるたんと牧くんに新たな恋のライバルが!?ってなるのは何だかな…と思ってたので、新キャラの狸穴とジャスが恋愛に絡んでこなくて本当にホッとしました。
牧くんのライバルは部長だけなんですねw
ふたりがぶつかった壁が、将来の不安、仕事と恋愛のバランス、といった問題で、それを乗り越えるために必要だったのは、やっぱりお互いを想いやる気持ちで…。
ドラマでは男同士ということでぶつかる壁のようなものが多く描かれていましたが、映画に関しては誰にでも起こり得る悩みで、どんな立場の人の心にも響くストーリーだと感じました。
ドラマの時から描かれていたいろんな形の愛。例えば同性同士であったり、歳の差であったり、格差であったり…
そして映画になっても変わらず、人類愛を描いてくれたこの作品に感謝です。
なんかもうとりあえず…もう一回観に行くので…
そのあとみんなでファミレス集合な…!