こんにちは、いい人やめます党のテエラです。
Twitterなどで話題になっていたすみっコぐらしの映画を観てきました。
泣きたかったので。(病んでるw)
それでは劇場内の客層や、ネタバレあり/なし 両方の感想いってみましょう!
ネタバレありはこのページの最後にありますので、ご注意くださいね。
ネタバレなしの感想
ざっくりとしたストーリーは、すみっコぐらしのメンバーが喫茶店の地下室で見つけた不思議な絵本の中に吸い込まれ、そこで出会った迷子のひよこのおうちを探す、といったものです。
結論から言いますと、めちゃくちゃに泣けました:;
途中まではわりと平気で、泣きに来たけど涙出ないかもな~wなんて思ってたんですが…終盤がもうダメでした。
すみっコぐらしの世界が優しさしかなくて…:;
だけど悲しい、切ないだけの涙じゃなくて、終わった後どこかほっこり、すっきりするような気分になれるので、カタルシス効果抜群でした…。
そもそもわりと切ないキャラ設定
すみっコぐらし、キャラクターだけ見てたら子供向けのただかわいい世界観かと思いきや、公式HPなどで紹介を読むとみんなそれぞれなかなか切ない背景を持っています。
みんなに共通しているのは、集団の中で自分だけが異質というところ。
うぅっ…:;(目頭をおさえる)
例えばしろくまは、しろくまのくせに寒がりで北国から逃げてきました。
ぺんぎんは、自分がぺんぎんなのか自信がなく、自分探しをしてします。
とんかつは、とんかつの端っこなのでほとんどが衣のせいで残されてしまい、いつか食べてもらうことを夢見ています。
そんな風に、みんなちょっとネガティブで、だけど個性的で、すみっこにいると落ち着く仲間たちなのです。
なんかこう…社会の縮図というか…
集団でいたらそれはそれで楽しいけど…何か本当の自分じゃない気がして…ひとりでカフェのすみっこの席とか、電車の端の席に座ってホッとしてる…自分を見ているようで…うっ(目頭をおさえる)
大人がひとりで行っても大丈夫?
私は平日の午前中の回に行きました。
平日、午前中とくれば、未就学児が来る時間かなーと覚悟してたんですが、おひとりさまが多く、また男性の方もちらほらいました。
逆に子供連れが少ないぐらいだったので、大人ひとりで行くのに何の問題もないと感じました!
前知識なくても大丈夫?
大丈夫です!
私も、すみっコぐらしのことは、文具売り場で見たことある…程度の知識で行きました。
映画の冒頭で、キャラクターの紹介、この世界観の説明があるので、設定が分からない…ということにはなりませんよー!
映画、どんな雰囲気?
子供向け(なのか?)映画にしては、終始ゆるっとした雰囲気で、テンションもフラットな感じです。
キャラクターのせりふは音声つきではなく、たまに文字で表示されるのみで(だいじょうぶ?とかその程度です)、ストーリーはナレーションで進みます。
V6の井ノ原快彦さんと、本上まなみさんが担当されていますが、世界観に合ったほっこりのんびりした感じで、心地よいです^^
キャラクターはけっこうぬるぬる動きます!
そしてTwitterで事前情報として知っていたのですが、効果音が派手じゃなくて、結構リアルな感じなのも、世界観を邪魔せずいい感じです。
私は大きな音と派手な光で頭痛が起こってしまうので、リラックスして観られる映画でした!
まとめ:こんな人におすすめ!
・とにかく泣きたい
・ほっこりしたい
・優しいだけの物語が見たい
・最近世の中に疲れ気味
・癒される映画を探している
・トイレが近い
最後のやつほんとにw
この映画は上映時間が65分と短め!
2時間近い映画はトイレとの戦いになってしまう私にはとっても親切な時間でした…。
また、昨今自分の年齢のせいか世相のせいか、映画を観ていてもいろいろ細かい部分が気になってしまって、せっかくのストーリーを純粋に楽しめないことがあります。
その点すみっコぐらしの世界はおもいっきりフィクションですし、性別もないし、そのあたりはノンストレスでひたすらにこにこしながら見られます…安心設計…。
ちょっと最近人生に疲れたなと思っているなら、騙されたと思って観に行ってみてはいかがでしょうか^^!
ネタバレありの感想
さて、ここからはネタバレになりますので、これから映画を観る予定の方はご遠慮くださいね。
前述した通り、すみっコぐらしのメンバーが不思議な絵本の中に吸い込まれてしまうストーリー。
そこで出会った迷子のひよこのおうちを探すことにします。
自分探し中のぺんぎんは特に迷子のひよこに親近感を抱き、一生懸命に協力しようとします。
絵本の中で散り散りになってしまうキャラクターたち。
絵本の中には名作のページがたくさんで、それぞれキャラクターたちが有名なお話の登場人物になってしまいます。
桃太郎になってしまうねこ、マッチ売りの少女になってしまうしろくま、赤ずきんちゃんになってしまうとんかつ、とかげは人魚姫、ぺんぎんはアラビアンナイトの世界に。
それぞれのお話のストーリーを進みます。
マッチ売りの少女になったしろくまは、夜空に浮かぶ月が、月ではなくページの破れ目なことに気付き、そりを使ってその破れ目に飛び込みます。
マッチ売りの少女の裏のページだった人魚姫の世界に飛び込み、とかげたちと合流します。
そんな風に、ばらばらのページに散らばっていたみんなが集まった頃、桃太郎の世界で鬼に追いかけられたねこが穴を掘って逃げたせいで、絵本の中のお話が繋がり、混ざってしまいます。
それをきっかけに、みにくいアヒルの子のページがあることが分かり、迷子のひよこはそこから来たのでは?と喜びますが、やっぱりそこもひよこのおうちではありませんでした。
最後にみんなが行きついたのは、何もない真っ白な世界。
そこで、ひよこの姿にノイズのようなものが混じり始めます。
ひよこが思い出したのは、自分は最後の白紙のページに書かれた落書きだったこと。
ずっとひとりぼっちで過ごす寂しさに耐えきれず、白紙のページを抜け出して絵本の世界に自分の居場所を探していたのでした。
そんなひよこに、自分たちの仲間にならないかと誘うすみっコたち。
もちろんひよこは喜んで、みんなは仲間のしるしに頭にお花を飾ります。
そんな時、天井に外の世界に繋がる光のトンネルが出現します。
絵本の中のパーツを積み上げ、塔を作り、元の世界に戻ることにしますが、そこでひよこは、自分が光のトンネルをくぐれないことを知ってしまいます。
そういえば、先にひとり元の世界に戻ったおばけが光のトンネルをくぐった時、絵本の中のパーツである花はその場に残されていたことも思い出します。
そんなことは知らないみんなは塔の上にのぼり、元の世界に戻ろうとします。
しかし気付けばひよこは塔にのぼらず、下からみんなを見上げています。
どうして、とぺんぎんは慌てて塔をおりようとしますが、バランスが崩れて塔が倒れそうになります。
それを支えるのはひよこ。
小さい体で一生懸命塔を支えます。
それでも倒れそうになった塔を一緒に支えてくれたのは、鬼や動物といった、絵本の中の住人たち。
ひよこが本の外に出られないことを知ったキャラクターたちは、後ろ髪を引かれる想いで、閉じそうな光のトンネルをくぐって、元の世界に戻ります。
元の世界で、不思議な絵本の白紙のページにあった落書きのひよこを見つめながら、ぺんぎんは静かに泣きます…。
後日、すみっコたちは、不思議な絵本の白紙のページにひよこの仲間とおうちを工作してあげました。
自分たちに似た姿のひよこたちにいっぱい囲まれて、落書きのひよこが笑ったような気がしました。
こんなん泣くやろ:;
すみっコたちがおとぎ話の世界に入っちゃうところまでは、登場人物のコスプレがかわいくてほっこり見てたんだけど…
おばけが元の世界に戻る時、身に着けてたお花だけが落ちてくるシーンと、夜にひとり起き出してぼんやりしてるひよこにかすかにノイズが入るシーンで、ざわ…ざわ…としてきて…:;
最後、すみっコたちが元の世界に戻るシーン、光のトンネルに飛び込むたびに、仲間のしるしに頭につけてたお花だけがトンネルの向こうに行けず、はらはら散っていく演出が、もう、もう…:;
こんなん泣くやろ:;
観に行ってよかったです…本当に…名作をありがとうございました…!